Kanzan Gallery Exhibition

「DIVE TO BANGLADESH」

梶井照陰

協力:菊田樹子

 

2019年6月14日(金)- 7月14日(日)

12:00-19:30/日曜17:00まで/月曜定休/入場無料

 

【TALK EVENT】

6月14日(金)18:00〜

梶井照陰(写真家)× 竹井正和(編集者)

*予約不要・参加無料

 

【展示について】

私が暮らす佐渡島は、高齢化が著しく限界集落が各地に点在している。2007年から全国各地の限界集落で暮らす人たちに取材し、『限界集落』(FOIL刊)を発表した。取材する中でお年寄りたちは、昭和20年代の戦後の闇市や焼け野原となった東京へ出稼ぎに行ったことなどを話して聞かせてくれた。それはその時代を生きた人の共通の思い出といえるものだった。しかし、高度成長期後の昭和51年生まれの私にとっては、どこか遥か遠い場所での出来事のような、現実感の伴わない印象があった。

「日本の昭和20年代の頃のような生活がバングラデシュには今も残っている」。旅の先達の言葉に、ぜひこの眼でバングラデシュの暮らしを見たいと思い、首都ダッカへ向かった。

 

2013年4月。バングラデシュで撮影を始めて1ヶ月が経ったころ、ダッカ郊外のシャバール地区で思いもよらぬ大事故が起きた。ラナプラザと呼ばれる縫製工場で大規模な崩落事故が起き、1,127人もの命が奪われたのだ。建築基準に満たない建物だったことに加えて、ミシンによる振動が主な崩落の原因だった。ラナプラザの事故は、国際的にも大きく報じられ、縫製工場の劣悪な労働環境に批判的な目が向けられるきっかけとなった。

 

グローバル競争の中、各国の企業は生き残りをかけ、安価な労働力の国々に工場を次々と建てている。バングラデシュは、中国に次ぐ世界第2位の衣料品輸出国となった。スラムに暮らす貧しい若者たちにも多くの働く場が生まれたが、資金繰りに苦しむ下請けも多く、賃金未払いによる暴動や工場の倒産もあとを絶たない。

 

ラナプラザの事故がきっかけで縫製工場で働く若者たちに興味を持ち、彼らが暮らすスラムに通うようになった。2013から18年の6年の間に撮影した、バングラデシュのスラムや路上で生きる人達の日常を展示したいと思います。

 

【プロフィール】

梶井照陰

1976 年生まれ、新潟県出身。1999 年高野山大学密教学科卒業。1995 年~1999 年、高野山で修行。 ベトナム、カンボジア、パプアニューギニアなど、世界各国を訪ね、積極的に取材して歩く。2004 年、佐渡の波を撮り続けたシリーズで 第 1 回フォイル・アワードを受賞、写真集『NAMI』を発表する。本作で、2005 年度日本写真協会新人賞を受賞。 現在、佐渡島にて真言宗の僧侶をしながら、写真家としての活動をおこなっている。写真集に『KAWA』『限界集落』『HARBIN』。

 

©倉谷卓・山崎雄策

TWO SIGHTS PAST 2018 © 喜多村みか・渡邊有紀

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